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Top Page > 2010年07月

ウィナーズサークル

ボードゲーム・カードゲーム レビュー
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邦題:ウィナーズ・サークル
原題:Winner's Circle
作者:Reiner Knizia
メーカー:Face2Face Games
プレイ可能人数:2~6
年齢:10歳以上
所要時間:45分
形態:B
重さ:ほどほど
要素:
戦略戦術■■■
駆け引き■■■
幸運不運■■■■

受賞歴:-


・原題の意味
競馬で、勝者のみが立つことを許される表彰式や記念撮影を行うための場所…のことみたいです。

・ゲーム内容の簡単な紹介
競馬ゲームの名作「ロイヤルターフ」のリメイクです。リメイクだけあって、ゲームの内容的には大きな変更は無いです。

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ボードを広げてみました。

私が気になった大きな変更点は、レースごとに馬の名前が変わる点です。ロイヤルターフの場合、白い馬は、「アルビノ」。黒い馬は「オセロ」。灰色の馬は「アールグレイ」…といった感じで、レースが変わるごとに馬の名前が変わることはありませんでした。馬の色別に、馬の名前がつけてあったのです。

ところが、このウィナーズ・サークルでは、馬タイルをランダムに引いてきて、その馬タイルに書かれている名前が馬の名前になります。些細な点かもしれませんが、この点が、プレイ感を大きく変えているように思います。

ゲームの内容は、ロイヤルターフとほとんど同じです。まず、どの馬にビッドするか、決めます。それが決まったら、いよいよゲームはスタートです。

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初期配置が終わったところ。

ゲームの進行は特殊ダイス1個を振り、出目を1頭の馬に割り当てます。サイコロの出目は、

「馬」、「馬」、「馬」、「ヘルメット」、「鞍(くら)」、「蹄鉄」

という目があります。

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特殊ダイス。

3/6が馬の目ですから、馬の目が出る可能性が高いダイスです。したがって、馬の目の能力値が高い馬は安定して速い馬、そうじゃない馬は、一発狙いの穴馬ということになります。

ある馬に対して出目を割り当てるのですが、例えば、蹄鉄の目が出たとして、お気に入りのアールグレイ(灰色馬)は蹄鉄絶好調で16進めることができるのなら・・・・

「行け~っアールグレイッ!怒涛の16歩前進だっ!」

という感じです。サイコロの出目と馬カードの数字で進めるべき歩数が定まるのです。そして一旦進んだ馬はちょっと休憩になります。他の全ての馬が進んだら、全馬の休憩が解除になり再び前進できるです。

このルールを活用すると、

「鞍、か。ではオセロ(黒馬)は牛歩戦術、1と。馬だけど牛歩戦術。ククク・・・・」

ということができるのです。こういうイジワルをして、他人の馬は遅らせ、自分の馬はブッちぎるように進めましょう。

全部で、7頭いる馬のうち、3頭がゴールしたら、1レース終了です。上位3着まで配当があります。また、ペケになってしまった馬に賭けていた場合、罰金がありますので、馬集団の前方ばかり見ていてはダメです。

3レースが終わったら、ゲームは終了ですが、最後の3レース目は重要です。なぜなら、配当や罰金が、このレースだけ、倍額になるからです。このレースで、一気に逆転…もあるかもしれないです。

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駆けるサラブレットの雄姿。

・2人プレイについて:
海長とオビ湾によるゲームの面白さ評価:
海長とオビ湾によるゲームに対するコメント:
2人でもなんとかなります。面白いです。

・3人以上でやってみた:
海長とオビ湾によるゲームの面白さ評価:
海長とオビ湾によるゲームに対するコメント:
まさに、さいころの目に一喜一憂です。

・コンポーネント
ロイヤルターフと比べると、全体的に大きくなっています。ロイヤルターフの馬駒が平べったい薄い駒だったのに対して、このゲームの馬駒は立体で立派です。

DSCN1274t.jpg
馬駒。ロイヤルターフと比べると、本当に立派!

・カードのサイズ
このゲームはコンポーネントにカードを含みますが、カードと言うよりもタイルと呼ぶべき厚さがあり、スリーブに収納するには適さないと思います。

・BGM
ウィリアム・テル序曲はどうでしょう。


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・他サイトさまの紹介記事
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[ 2010/07/25 22:57 ] ボードゲーム・カードゲームレビュー | TB(-) | CM(-)

勝利への道コンパクト

ボードゲーム・カードゲーム レビュー
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邦題:勝利への道コンパクト
原題:VERFLIXXT KOMPAKT
作者:Wolfgang Kramer & Michael Kiesling
メーカー:Ravensburger
プレイ可能人数:2~4
年齢:8~99歳
所要時間:-
形態:O
重さ:軽い
要素:
戦略戦術■■
駆け引き■■
幸運不運■■■■■■

受賞歴:
2007年ドイツゲーム大賞ノミネート
2007年ドイツゲーム賞9位



・ゲーム内容の簡単な紹介
ドイツゲーム大賞を取ったわけでもないのに、拡張が発売されている「勝利への道」シリーズの一つ、それがこのコンパクトです。拡張セットではなく、これ単体で遊べます。

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右が元祖・勝利への道。いかにコンパクトになっているかが分かります。

「虫」以外の部分はかなり勝利への道を踏襲しています。この「虫」ヴァリアントのためのゲームだ…と私はとらえています。このヴァリアントなんですけど、詳細を書いてしまうと簡単にこのゲームを買わずに(勝利への道本体のみで)再現できてしまいますので、詳細は書きません。簡単に書きます。後ろから虫駒が迫ってくるのです。追いつかれると罰符としてマイナスタイルを受け取らねばなりません。

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ゲームスタート時の様子。
このゲームはタイルがドンドン取られていくので最初が一番賑やかに見えます。

・コンポーネント
コンパクトという名前なんですけど、名は体を表す、という感じで本当にこじんまりとしてます。これと比べると元祖・勝利への道はとても立派だな~と感じます。場所を取らないのはとてもいい点ですね。

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元祖とコンパクトの内容物を比較。グッとコンパクトに。

・カードのサイズ
このゲームはコンポーネントにカードを含みません。

・BGM
ペール・ギュント組曲はあってると思います。

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[ 2010/07/18 19:50 ] ボードゲーム・カードゲームレビュー | TB(-) | CM(-)

テーベの東

ボードゲーム・カードゲーム レビュー
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邦題:テーベの東
原題:JENSEITS VON THEBEN
作者:Peter Prinz
メーカー:QUEEN GAMES
プレイ可能人数:2~4
年齢:10歳以上
所要時間:60~90分
形態:B
重さ:ほどほど
要素:
戦略戦術■■■
駆け引き■
幸運不運■■■■■■

受賞歴:
2007年ドイツゲーム大賞ノミネート
2007年ドイツゲーム賞9位



・原題の意味
「テーベの彼岸」です。

・ゲーム内容の簡単な紹介
遺跡発掘ゲームです。

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ボードを広げました。ヨーロッパでしっかり勉強したら、ギリシャや中東で世界不思議発見!

このゲームは、ゲームのテーマに沿って構成されており、ある種のリアリティが込められています。つまり、「遺跡発掘・考古学者人生ゲーム」という言い方をしてしまうと、極論でしょうか。人生ゲームと比べると、こっちの方が、より発掘をシミュレートしておりリアルな感じです。

発掘が成功するかしないかは、運次第…

というゲームデザイナーの思想(?)がこのゲームの根底にあるように思います。
このゲームは、ある意味「シミュレーションゲーム」ですから、プレイにおいて、どこで何をしようがまったく自由です。が、定石は一応ある(?)ように思います。

まず、ヨーロッパでしっかり勉学を積み、時には学会に参加して、時にはアシスタントを雇い…とにかく発掘スキルを伸ばすようにします。

ある程度、発掘のスキルが上がったら、いざ、発掘です。

本物の発掘は、多分、地べたを掘ったりするんでしょうが、このゲームにおける発掘は、

「袋からタイルを引く」

ということによって表現されています。

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くじ引き用弁当袋。素敵な柄で考古学者魂がくすぐられる。

ここは正にシミュレーション。当たり外れがあるのです。このゲームの痛快なところは、当たりくじだけは手元に置いて我が物にできますが、外れくじは袋に戻す…というところ。このことによって、遅れてきた者の不運を見事に再現しているのです。

DSCF6026s-.jpg
過去の遺物は歴史ロマンへの架け橋。発掘に向けての旅立ち。

・2人プレイについて:

Area51によるゲームの面白さ評価:
Area51によるゲームに対するコメント:
2人だと時間がたっぷりあって発掘を満喫できる。4人プレイ時より運の要素が低く、戦略も違ったものになる。どちらもおススメ。

やおきんによるゲームの面白さ評価:
やおきんによるゲームに対するコメント:
発掘の要素についてはかなり良い雰囲気で良質なコンポーネントも含め高評価です。
やや運が強めと思いますが、そこは「引き回数」を高める選択ができるため発掘というテーマでは許容範囲かなと思います。 なんといっても発掘(タイル引き)のときは他のプレイヤーのときでも発見に一喜一憂したりと、ワイワイできるのではないでしょうか。強いて言えばややソロプレイ感が強いため、もっと重たいゲームを多くやっている方には物足りないかなぁと思う部分も。
とはいえ、雰囲気とテーマをボードゲーム上でみごとに再現した、良いゲームだと思います。

・3人以上でやってみた:

Area51によるゲームの面白さ評価:
Area51によるゲームに対するコメント:
運の要素が高いと良く言われるが、決してそんなことはない。やはり良くお勉強した人のとこへご褒美は行くものです。発掘による得点が低くても、知識による得点、発表会など得点方法もさまざまなので勝負になる。
4人プレイは時間に余裕がなく、効率よく発掘しなければならない。袋から発掘する時の興奮は他のゲームでは味わえないものがある。時間の概念が素晴らしく、各プレイヤーに公平なのだが上手く使えば手番を続けて行える。一つ一つデザインの違う発掘物も非常に興味深くて面白い。ルールは簡単なのでビギナーにもおススメできる。ただ、4人プレイはかなり場所をとる。

海長とオビ湾によるゲームの面白さ評価:
海長とオビ湾によるゲームに対するコメント:
よく出来た時間システムの後に控えているのが、結局引き運という、まるで人生の様なゲーム。いろいろな遺跡を巡るところが考古学者っぽくなくてちょっとゲンナリ。

・コンポーネント
「何週間かけると何枚タイルを引けるか」を表す時計がとっても立派です。

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しかし・・・・4個じゃなくて、1個だけ入れてみんなで使い回せば、それで間に合うんじゃ???

・カードのサイズ
(44×66mm):100枚

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[ 2010/07/18 11:24 ] ボードゲーム・カードゲームレビュー | TB(-) | CM(-)

シーランド

ボードゲーム・カードゲーム レビュー
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邦題:シーランド
原題:SEELAND
作者:Guenter Burkhardt & Wolfgang Kramer
メーカー:Ravensburger
プレイ可能人数:2~4
年齢:9~99歳
所要時間:45~60分
形態:B
重さ:やや重い
要素:
戦略戦術■■■■
駆け引き■■■
幸運不運■■■

受賞歴:-


・ゲーム内容の簡単な紹介
ボードの隅っこに描かれている「ロンデルの輪」の上の駒を時計回りに動かし(一方通行)、駒が止まった場所のアクションをやる・・・というスタイルゲームがあります。代表格はインペリアル。フィンカもロンデルっぽい感じのゲームです。このシーランドもそういった系譜のゲームの一つだ、と言えると思います。

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左上にある円がロンデル。この画像はボードに何も置かれてない状態。

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ゲーム準備完了!

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ゲーム序盤。

ロンデル上に置かれている黒い駒。これを時計回りに動かします。いかにもロンデルらしいシステムは、1歩なら無料、たくさん移動はたくさんコストかかるよ、というルール。

こうやって、黒駒を動かし、辿り着いたらそのマスのタイルをメインのボード上置きます。この配置が条件が整えば得点計算をやって、最終的に得点が高い人の勝ちっ!となります。

タイルには3種類があります。風車タイル、農地タイル、島タイルです。島タイルはボード上に既に置かれています。ロンデル上にあるのは風車か農地です。これをメインボードに置いていって、自分の風車の周りがタイルで埋められたらそこについて決算をします。

決算は簡単です。入る得点は、風車自身と周囲の農地マスの数値の合計値です。さらに、「3色ボーナス」があります。農地には「赤」、「黄色」、「緑」の3種類があります。この3色がそろうとボーナスとして5点上乗せがもらえます。

逆に、「モノカルチャー・ショック」があります。モノカルチャー・ショックは、風車の周りの農地が1種類(以下)の時は得点はゼロっ!というルールです。

自分には3色ボーナス与えるように、他人にはモノカルチャー・ショックを与えるようにしましょう。

3通りの遊び方
このゲーム3通りの遊び方があります。

・標準ルール
DSCF6023s-.jpg
この画像はゲーム終了時のもの。

「島タイル」で何がめくれるか分からないあたりはまるっきり運。

「神よっ・・・・・!オレを祝福しろっ・・・・!!」

・「代官と記録」拡張ヴァリアント
標準ルールに追加して代官駒と記録マーカーを活用したヴァリアントです。

・戦略ゲーム
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ボード裏面を使います。島タイルを使いません。代わりにボード上にすでに描かれているものを用います。標準ルールが、島タイルのめくり運があるのに対し、その要素が無くなっているので戦術的要素が増しています。しかしアブストラクトにはなっていません。ロンデル上に置かれるタイルのめくりがランダムだからです。

・コンポーネント
ボードは裏面も使った遊び方もあるので両面です。風車駒は木製でなかなか凝っています。

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折り畳みではなく組み合わせ式です。

問題に感じるのは農地タイルです。チューリップとかキャベツとか描かれていて、収穫量が多い(勝利点が高い)ものはイラストがドッサリで凝っています。凝っていて、凝り過ぎていて分かりにくいです。極端な話、チューリップタイルは赤でベタ1色と得点の数字だけ、みたいな表示でもゲーム的には支障がなかったでしょう。さすがにそれでは味気なさすぎですが、現状のような細かすぎる描写では視認性が悪いです。

・カードのサイズ
このゲームはコンポーネントにカードを含みません。

・BGM
バッハの4台のチェンバロのための協奏曲はどうでしょう。


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[ 2010/07/18 11:18 ] ボードゲーム・カードゲームレビュー | TB(-) | CM(-)

ラー

ボードゲーム・カードゲーム レビュー
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邦題:ラー
原題:RA
作者:Reiner Knizia
メーカー:alea
プレイ可能人数:2~5
年齢:10~99歳
所要時間:45分~60分
形態:B
重さ:ほどほど
要素:
戦略戦術■■■■
駆け引き■■■
幸運不運■■■

受賞歴:
1999年ドイツゲーム賞2位


・原題の意味
「RA」の意味ですが、エジプトの太陽神で最高神の一柱です。元来は一太陽神に過ぎなかったのですが、他の神々と合体して地位が上がりました。ちょっと、デビルマンとか女神転生みたいですね。
箱の表面に、書かれている「DAS SPANNENDE SPIEL UM GO"TTER, MENSCHEN, MONUMENTE」ですが、これは、「神々と人々とモニュメントのハラハラするゲーム」という意味だと思います。

・ゲーム内容の簡単な紹介
古代エジプトっぽい見かけの競りゲームです。競り落とされるものは、タイルです。タイルが幾つか集まると点になる、とか、このタイルが無いとマイナス、といった決まりがたくさんあるので、リファレンスが無いと楽しみにくいです。
秀逸なリファレンスが↓にあります。
http://www006.upp.so-net.ne.jp/mos/game/gm_ac_ra.htm

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プレイ風景。

このゲームをリファレンスを見ずに初めてやったときは、面白さがまったく分かりませんでした。どのタイルをどうやって点数化するか、分かるととても面白いゲームです。

プレイヤーは3つもしくは4つの「太陽チップ」というもの持ちます。持つ数はプレイ人数によって変わります。このチップがタイルを買う時に払う対価になります。チップは16個あり、1~16までの数字がふられています。同じ数字のチップはありません。これを平等にプレイヤー間で分けます。分け方は説明書に詳しく書いてあります。チップのうち一番安いチップ、1をボード中央に置き、ゲームはスタートします。

手番では、次の3つのアクションのうち、いずれか一つを実行します。
1.タイルをめくる
2.ラー宣言をする
3.神様タイルを使う

このゲームでは多くのタイルを使うのですが、これを始める前に裏返しにしてよく混ぜねばなりません。う~ん、かったるい!と思った私はお弁当袋を100円ショップで買ってきてそれの中にタイルを入れてグシャグシャに混ぜるようにしました。こうするとよく混ざるし裏返す面倒くささからも解放されるのでおススメです!
タイルを引いたらボード上に並べます。1手番では1枚だけです。

ラー宣言をするとこのゲームのメイン、競りが開始されます。ラー宣言をした人の左隣から1度づつだけビッドができます。最後にラー宣言をしたプレイヤーがビッドし、最も高いビッドをしたプレイヤーがタイルを取ります。そしてビッドと対応する太陽チップをボード中央のものと交換します。元々ボード上に置かれていたチップは裏向きにして手元に置きます。このチップの裏表が「使用可能か否か」を表しています。表向きなら使用可、裏向きなら不可という感じです。

このゲームの競りに使う太陽チップですけど、あるのは非常に少ない枚数で選択の幅が狭いです。そして相手プレイヤーの使用可能太陽チップも丸見えです。こちらが打って出れば相手がどう返してくるか、そのあたりを見極める必要があるのですが、選択肢が多いとは言えないので難しくはないです。

「強制ラー」というのもあります。これは「タイルをめくる」のアクションの時に「ラータイル」がめくられた場合、めくったプレイヤーは直ちにラー宣言、競りを開始せねばならないのです。いろいろと計画を練ってゲームを進めていると思いますが、こういうアクシデント的な出来事があると一種の混乱につながり、それが面白いのです。ラータイルがある程度めくられると即ラウンド終了になるので(タイルの枚数はプレイ人数により変わってくる)、太陽チップを残してラウンド終了になると太陽チップがもったいない…ということになるので、そのあたりも考慮に入れねばなりません。

神様タイルという種類のタイルもあります。これは競りで普通のタイルと同様に入手できます。入手して、手元の置いてあると、これを捨てタイルにする!というアクションが選べます。このアクションは通常の「タイルをめくる」とか「ラー宣言」の代わりに行うものです。これをすると、神様タイルは捨てタイルになりますが、代わりにボード上にある1枚のタイルを手元に持ってくることができます。ラーのリメイク、ラッツィアでは設定がラーと変わっていてギャングものになっています。ラッツィアでは当然ながらエジプトの神様は出てこず、代わりに泥棒カードと言うのになっています。そこから私は、ラーの神様のことを「泥棒の神様」と呼ぶようにしています。

全プレイヤーの太陽チップが裏返るか、ラータイルが埋まったらラウンドが終了します。ラウンドが終了する前の状態、1人だけゲームに残される場合があります。他のプレイヤーは太陽チップを使い果たしているんですね。こういう状態のことを「ひとりラー」と言います。ひとりラーはなかなか楽しいのでこれを目指すのもゲームの戦術だと思います。

ラウンドが終わったらラウンドの決算と言うことで取ったタイルを得点化します。そして3ラウンドが終わったらゲーム終了時の得点決算をしてゲームは終了になります。ゲーム終了時に最も点が高いプレイヤーが勝利します。

KIF_0209.jpg
ラー駒。立派!

流せるヴァリアント
Raタイルをめくった場合、全プレイヤーがパスをすることができますが、通常ルールでは、このときプレイ列のタイルはそのまま残ります。
このヴァリアントでは、全プレイヤーがパスをする事態になった場合、全プレイヤーの合意があれば、プレイ列のタイルを捨てることも可、とします。

・2人プレイについて

(注釈:2010年現在扱われている最新版のラーは公式ルールで2人プレイ対応しています)

2人用ヴァリエーションルール:その1(カバレロ&にゃんとろ考案)
原則的に通常ルールに準拠します。通常ルールとの相違点を以下に記します。
●Raタイルを置く位置と枚数
4人プレイの時と同じ枚数・位置(左から2番目のマスから9枚)に配置する
●太陽チップの分配
3-4-7-8-11-12の山と2-5-6-9-10-13の山で分配する
●競りは2巡する
例)プレイヤーAが太陽チップ「2」で、ビッドしました。
つづいてプレイヤーB太陽チップ「3」でビッドしました。
つづいてプレイヤーA太陽チップ「5」でビッドしました。
つづいてプレイヤーB太陽チップ「7」でビッドしました。
プレイヤーBがタイルを競り落としました。
そして、ボード中央に置かれている太陽チップを取り、自分の前に裏向きにして置きます。
自分が宣言した数値(この場合は7)の太陽チップを表向きにしてボード中央に置きます。
●得点計算
最も少ないファラオタイルの持ち主のマイナスポイントは、なし。
最も少ない太陽チップの合計数値の持ち主のマイナスポイントは、なし。

2人用ヴァリエーションルール:その2(カバレロ考案(ラッツィアの2人用ルールを参考に考えました))
原則的に通常ルールに準拠します。通常ルールとの相違点を以下に記します。
●Raタイルを置く位置と枚数
3人プレイの時と同じ枚数・位置(左から3番目のマスから8枚)に配置する
●太陽チップの分配
3-4-7-8の山と2-5-6-9の山で分配する
上記の部分以外は通常ルールに従います。例えば、ファラオでリードされると実質7点差がつくわけです。

・2人プレイについて:
sirouによるゲームの面白さ評価:
sirouによるゲームに対するコメント:
その2の方がシンプルでわかりやすいですね。
ファラオが重要な点差を生み出すので必然と神タイルがも重要。なるべく「ひとりRa」状態を相手にさせたくないので、場のRaタイルをよく見つつプレイすることが重要。

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・3人以上でやってみた:

にゃんとろによるゲームの面白さ評価:10
にゃんとろによるゲームに対するコメント:
ラータイルの進行や太陽チップによって作戦が変わってくる点、非常に楽しいです。

アブラハムによるゲームの面白さ評価:
アブラハムによるゲームに対するコメント:
テンポよく進む競売ゲーム。
初めてだったのでラーのタイミングを見極められず苦戦しましたが楽しくプレイできました。

ゆっきーによるゲームの面白さ評価:
ゆっきーによるゲームに対するコメント:
ルールはほとんど同じなんですが、ラッツィア!より面白く感じましたね。何故だろう。

ぼびによるゲームの面白さ評価:
ぼびによるゲームに対するコメント:
『ラッツィア!』の方がゲームのノリ的に好きかも?でも、コンポーネントはこちらの方が豪華です。

DSCF5778s-.jpg

・コンポーネント
太陽チップとRaコマは木製で、いい感じです。その他、ゲームボード・タイル・得点表示用チップは、紙製です。いずれも古代エジプト風でカッコイイです。

・カードのサイズ
このゲームはコンポーネントにカードを含みません。

・BGM
「アイーダ」の凱旋行進曲はどうでしょう。


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[ 2010/07/14 22:03 ] ボードゲーム・カードゲームレビュー | TB(-) | CM(-)

名づけには魂が込められている

この記事は、私があるボードゲームブログ管理人にあてて書いたメッセージです。ボードゲームブログの「ブログの名前」の付け方、というテーマのメッセージです。

もとのメッセージには実在の固有名詞がバンバン出るのですが、そういった部分を修正した上でこちらにも載せよう・・・と思いました。
[ 2010/07/12 20:20 ] ゲームの話じゃない | TB(-) | CM(-)

サンマルコ

ボードゲーム・カードゲーム レビュー
DSCN0635.jpg

邦題:サンマルコ
原題:San Marco
作者:Alan R.Moon & Aaron Weissblum
メーカー:Ravensburger
プレイ可能人数:3~4
年齢:10~99歳
所要時間:75分
形態:B
重さ:ほどほど
要素:
戦略戦術■■■■■
駆け引き■■■
幸運不運■■

受賞歴:
2001年ドイツゲーム大賞ノミネート
2001年ドイツゲーム賞7位



・原題の意味
「SanMarco」の意味ですが、ベネツィアの守護聖人の名前です。ベネツィア観光の目玉の1つにサンマルコ広場という場所もあります。箱の表面に、描かれている聖書を抱く有翼獅子ですが、これはベネツィアのシンボルマークです。参照

DSCN0638.jpg
ボードを広げてみたところです。とてもカラフルでワクワクさせられます。

・ゲーム内容の簡単な紹介
ベネツィアの貴族となり、権謀術数を駆使してベネツィアに覇を唱える陣取りゲームです。
私がこのゲームを初めてやったときの印象は
「軽いエル・グランデだな」
でした。

ちょっとエル・グランデと似ている部分があります。似ていると思われる部分を列挙してみましょう。
・陣取りである
・領土を取る方法が、立方体の駒を置くことによる
・領土に駒を置いている場合、1位でなくても(2位でも)点が入る
・カードによって特殊な利益を得る
・得点が勝利条件である

しかし、もちろん、サンマルコの独自性というのもやはりあります。エル・グランデと比較してみましょう。
・舞台が違う(ベネツィアとスペインじゃね)
・プレイヤーの順番の決定方法が全く違う
・領土を取るのに用いる立方体の駒の配置方法が全く違う
・特殊カードの配布方法が全く違う

という訳で、エル・グランデと似ているなと感じさせる部分もないわけではないが、当然ながら、全く異なる特徴を持っています。
**********

プレイヤーは、「分配者」と「決定者」になります。分配者がカードを分け、決定者が先にカードを決めて取り、残ったカードを分配者自身が受け取るようにします。
配られるカードには次のようなものがあります。

DSCN0640.jpg
エリアカード
最も基本となるカードです。このカードにより、自分の手下の貴族駒をボードに置けます。エリアと対応した場所と、自分の橋で隣接してるエリアに置けます。

DSCN0641.jpg
特殊アクションカード。左上:裏切りカード。上中:橋カード。右上:ドージェカード。
左下:追放カード。右下のライオンのカードはカードの裏面です。

裏切りカード
他人の貴族駒を自分の貴族駒の置きかえられるカードです。

橋カード
自分の橋駒を置くためのカードです。橋は貴族の配置の融通やドージェの移動に役立ちます。

ドージェカード
「ドージェ」はベネツィア共和国の元首です。エライ人なんですね。ドージェが来ると、そのエリアでは得点計算をやります。得点が入る機会は原則的に、このドージェによる得点とゲーム終了時の決算しかないです。

追放カード
ベネツィアに置かれている貴族を盤外に追放するカードです。このカードを使うとき、サイコロを振ります。出目分だけ、追放パワーがあり、下手をすると自分の手下まで追放されかねない威力があります。

DSCN0639.jpg
リミットカード
このゲームで登場するほとんどのカードは良い効果を発揮するカードです。しかし、このリミットカードは例外的に悪い働きをします。他のカードが効果を発揮すると捨て札になるのに対してリミットカードは手元にとどまり続けます。リミットカードには数字が書かれており、その数値を累計していくのです。もしも累計が10以上になると「フェイズ」が終わるきっかけになります。リミットの数値が低い人はボーナスの得点を貰えますし、さらに追放アクション(サイコロ振り)の権利を得るのです。
一番右のライオンのカードはカードの裏面です。

エル・グランデやボクシング(注:格闘技です)は「ラウンド」と呼ばれる単位でゲームが進行します。そういう風に単位の名前を統一してくれればややこしくないように感じるのですが、サンマルコの場合は「フェイズ」という単位でゲームが進行します。

複数枚のカード(プレイ人数により異なる)を分配者が分配して、決定者が分配されたカードの組のうち好きなものを取り、そのタイミングで取得したカードのアクションを行い、その後、分配者が残ったカードの組を取り、そのアクションを行う…。ということを繰り返します。

リミットカードにより1つのフェイズが終了になります。3フェイズが終わったら最後の決算をしてゲームが終わります。ゲーム終了時にもっとも勝利点の高い人の勝利です。

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3人プレイ時の様子。

DSCF5882t.jpg

・2人プレイについて
2人用非公式ルール(カバレロ考案)
このゲームは、箱、説明書を見てみると3・4人用としっかりと書かれています。しかし、その気になれば2人でもかなり楽しくプレイできます。
メビウス訳の説明書を見ますと、1~8ページ(つまりほとんど)に4人プレイ用の説明が書いてあります。
ここでは、2人プレイの際、4人用ルールと異なる点のみを記載したいと思います。
準備
2人プレイの場合、橋は8つしか使わないので、残りは箱に戻しておきます。
各プレイヤーは最初に橋を3つ受け取り、交互に配置していきます。
役割の決定
適当な方法で分配者、決定者を決めます。分配者、決定者は交互に行います。
カードの分配
分配者はアクションカードを5枚、リミットカードを3枚引きます。そのあとで、これら8枚のカードを2つのセットに分けて提示します。それぞれの組には、少なくとも1枚はカードはなければなりません。提示するカードは、例えば、4枚ずつとか、5枚と3枚とか、6枚と2枚とか、もしくは7枚と1枚のいずれかとなります。
カードの選択と実行
ここで決定者の順番となります。決定者は、両方のセットを見て、どちらか1つを選んで取ります。もし、セットの中にリミットカードがあれば、それを決定者の前に表向きにして置いておき、そうして、アクションカードの方を任意の順番で、実行していきます。そうして決定者の手番は終了します。その後、分配者の手番となります。分配者は、残った方のセットを取り、リミットカードを分配者の前に表向きにしておき、任意の順番で、アクションカードを実行します。
得点計算
エリアに書いてある数字は、そこでどれだけの名声ポイントが獲得できるかを示しています。大きい方の数字は、そのエリアに最も多くの貴族駒を、置いているプレイヤーに与えられるポイントを表わしています。小さい方の数字は、2人プレイの場合は、ゲームに関係はありません。貴族駒を置いている数が2位のプレイヤーには名声ポイントは全く入りません。全プレイヤーの貴族駒の数が等しい場合も、どちらのプレイヤーにも名声ポイントは入りません。
フェイズの終了
1人、もしくは2人のプレイヤーのリミットポイントが10ポイント以上になっていたら、そのラウンドでフェイズは終了します。

DSCN0634.jpg
2人プレイ時の初期配置を終えたところです。これからどうなるでしょう??

DSCN0637.jpg
ゲーム終了時の盤面。今回は黄色の圧倒的勝利でした。

DSCF6670s-.jpg


・コンポーネント
非常に派手な印象です。
特に橋です。これはプラスチック製で、白い色をしています。カナルグランデ(ベネツィアを代表する運河)を始めとする各エリアを隔てる運河にかけるのですがこれの作りが細かくて立派です。
また、ボードの色彩も非常に鮮やかです。ベネツィア総督(ドージェ)駒、貴族駒、名声ポイント駒、サイコロは木製で暖かみを感じさせます。
また、カードがよく、イラストだけで意味がわかり、日本語化する必要が全くなく、その点は素晴らしいです。

各エリアですけど、ベネツィアの地名なんでしょうね。イタリア語っぽく読めると良いと思ったので、読み方をちょっと検索して調べてみました。

Cannaregio(カンナレージョ)
Santa Croce(サンタ・クローチェ)
San Polo(サン・ポーロ)
Dorsoduro(ドルソドゥーロ)
San Marco(サン・マルコ)
Castello(カステッロ)

・カードのサイズ
(43×67mm):90枚

・BGM
ベートーベンの月光はどうでしょう。


・他サイトさまの紹介記事
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洋々雑記
[ 2010/07/08 23:06 ] ボードゲーム・カードゲームレビュー | TB(-) | CM(-)

ドイツゲーム年間大賞はあてになるか?(2010年)

ドイツゲーム大賞という賞は最も権威があるボードゲームの賞だ。「ドイツゲーム大賞」という訳語だが、「ドイツ年間ゲーム大賞」という訳語もあり、統一されていない。

どうしてこういう風に、混乱させるかな~。そういう愚痴はともかく。

ドイツゲーム大賞と言えば、エル・グランデ、マンハッタン、トーレス、バルバロッサ、というように、名作がズラリと名を揃えるとってもありがたい賞・・・というイメージを持ってたが、そのイメージは本当に正しいのか、少し考えてみたい。

まず、記号の意味から。
○:面白い
△:まあまあ。所持するほどの価値はない
×:これは・・・どうなの??
?:未プレイのため判断できません

2006年
× 大賞:郵便馬車
○ ノミネート:海賊組合
× ノミネート:ローマ水道
× ノミネート:ジャスト・フォ・ファン
× ノミネート:ブルームーンシティ

2007年
○ 大賞:ズーロレット
× ノミネート:バグダッドの盗賊
△ ノミネート:テーベの東
× ノミネート:アルカディアの建設
× ノミネート:イスファハン

2008年
△ 大賞:ケルト
△ ノミネート:ズライカ
○ ノミネート:魔法にかかったみたい
× ノミネート:ブロエックス
○ ノミネート:ストーンエイジ

2009年
× 大賞:ドミニオン
? ノミネート:フィット
△ ノミネート:フィンカ
○ ノミネート:ファウナ
○ ノミネート:パンデミック

2010年
△ 大賞:ディクシット
? ノミネート:イダンティク
○ ノミネート:アラカルト
? ノミネート:ロール・スルー・ジ・エイジズ
? ノミネート:フレスコ

25ゲーム中、○:7(28%)、 △:5(20%)、 ×:8(32%)、 ?:5(20%)
?を除いて集計 ○(35%)、△(25%)、×(40%)

大賞だけに限ってみると、
5ゲーム中、○:1(20%)、 △:2(40%)、 ×:2(40%)


言うまでもないことだが、ここでゲームの面白さについて考えているが、この面白さは私一人の勝手な思い込み、主観の塊である。

その主観の塊に即して考えてみると、ドイツゲーム大賞はあてになるか?
全くあてになりませんね!

私的結論としては、
「ゲーム購入の指針としてドイツゲーム大賞という賞・権威にとらわれるべきではない」
ということが言えそうです。
[ 2010/07/03 22:06 ] その他ゲーム情報 ゲームコラム | TB(-) | CM(-)

王と枢機卿

ボードゲーム・カードゲーム レビュー
KIF_0227.jpg

邦題:王と枢機卿
原題:KARDINAL & KOENIG
作者:Michael Schacht
メーカー:GOLDSIEBER SPIELE
プレイ可能人数:3~5
年齢:12歳以上
所要時間:50~60分
形態:B
重さ:ほどほど
要素:
戦略戦術■■■■■
駆け引き■■■
幸運不運■■

受賞歴:
2000年ドイツゲーム大賞ノミネート
2000年ドイツゲーム賞8位



・原題の意味および、箱の表面に書かれている文字の意味
「KARDINAL & KOENIG」の意味ですが、直訳すると、「枢機卿と王」です。

「KARDINAL & KOENIG」を、「枢機卿と王」じゃなくて、「王と枢機卿」と、わざわざひっくり返した邦題をつけたのは、成功だと思います。「枢機卿と王」より、「王と枢機卿」のほうが、語感がいいといいますか、すわりがいいように感じるのは、私だけでしょうか。

箱の表面に、「Ziehen Sie die Faeden in Europa!」と書かれています。これは、「ヨーロッパで糸を引け!」という意味でしょうか。ボックスアートに書かれている操り人形を、糸を引いて操れ!ということでしょうか、よくわかりませんが。

・ゲーム内容の簡単な紹介
12世紀のヨーロッパを舞台に、有力な修道会同士の諍いを描いたゲームです。

KIF_0234.jpg
ボードです。色とりどりで華やかでいいです。

KIF_0238.jpg
駒の色とプレイヤーが対応しています。駒を色別に袋に収納すると、サッとゲームをはじめられて便利。

KIF_0236.jpg
基本的には陣取りゲームで、カードプレイにより、修道院の建築と、枢機卿の王宮への派遣(駒の配置)を行います。

もちろん、効果的に得点を得るために、駒の配置をするのですが、カード枚数による制限を受けるため、それほど深く考える必要はないでしょう。

ルールはいたってシンプルで、にもかかわらず、戦略性が必要です。

しかもプレイ時間は短めですのですので、本格的でいながら、手軽に楽しめる戦略ゲームとなってます。

戦略ゲームの入門用としても最適です。「3人プレイが最適」という、変わったゲームでもあります。

DSCF5870t.jpg
撮影用に駒を配置しました。

・2人プレイについて
2人用非公式ルール(カバレロ考案)
このゲームでは、5種類のカードを用いて行いますが、説明書によりますと、4人プレイの場合は、各種類のカードを1枚ずつで計5枚、3人プレイの場合は、各種類のカードを2枚ずつで計10枚、取り除いてからプレイする、と書いてあります。
このゲームを2人プレイでしようとするときは、各種類のカードを3枚ずつで計15枚を、あらかじめ取り除いてからプレイします。
もしもゲームの途中で、駒が尽きた場合は、スタートプレイヤーではないほうの手番まで行いゲーム終了になります(つまり、駒が尽きたプレイヤーがスタートプレイヤーでない場合は、その時点で、即ゲーム終了)。
それ以外に、2人プレイ時の特別ルールはありません。

KIF_0235.jpg
2人プレイのゲーム終了時のボード。この時は青が勝ちました。

・コンポーネント
とても上品な雰囲気のコンポーネントです。
全体的に簡素な感じですが、ボード、カードのデザインはとても渋く、いい雰囲気です。木の駒も、素朴ながらも、色合いが鮮やかで、素晴らしいです。

・カードのサイズ
(56×87mm):55枚

・BGM
モーツァルトのレクイエムより「涙の日」はどうでしょう。


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ふうかのボードゲーム日記

・日本語版王と枢機卿について
【2014年4月5日追記】
情報が遅くて申し訳ないです。長らく絶版だった名作陣取りゲーム王と枢機卿ですが、なんと日本語版が発売になったようです!

この日本語版ですがドイツ語版と比べていろいろ細かい点で改良が加えられているようです。

最も驚くべき変更点は色の変更です。これによりかなり雰囲気が変わっているような・・・・そんな印象です。

バイエルン&ブルグント・・・緑色から青へ変更

修道院駒&枢機卿駒・・・・緑と紫が無くなり代わりに白と黒へ

この変更は色覚障害者の方を配慮した変更なのでしょう。それ以外にも変更点があるようです。

すごろくやの王と枢機卿紹介ページ
[ 2010/07/02 20:37 ] ボードゲーム・カードゲームレビュー | TB(-) | CM(-)

ビザンツ

ボードゲーム・カードゲーム レビュー

邦題:ビザンツ
原題:Byzanz
作者:Emanuele Ornella
メーカー:AMIGO
プレイ可能人数:3~6
年齢:8歳以上
所要時間:45分
形態:C
重さ:やや軽い
要素:
戦略戦術■■■■
駆け引き■■■
幸運不運■■■

受賞歴:
2009年ドイツ年間カードゲーム賞2位


・原題の意味
「東ローマ帝国(ビザンツ帝国ともいう)の首都はコンスタンチノープルという名前なんですけど、オスマントルコに征服されて以来、イスタンブールという風に名前が変わっています。コンスタンチノープルという名前の前は「ビザンチウム」という名前の街でした。このゲームの舞台、イスタンブールの旧名称がゲーム名の由来になっています。

・ゲーム内容の簡単な紹介
カードでカードを競り落としていくゲームです。
場札が並べられます。並べられた場札を競っていきます。手札のカードの数値分が入札に参加できる費用ですが、手札は得点化にも使えますのであまり無茶なビッドはできないでしょう。

一番高値を付けたプレイヤーが落札します。競り落としたら、
●入札に使ったカード全て
と、
●場札の中から1枚
を「市場」に渡して、市場に行かなかった場札を手札に加えます。それから一旦ラウンドから抜けます。

こうして入札の参加者がだんだん減っていくのですが、最後の1人になったら入札はせず、「市場の処理」をします。
市場の処理は入札から抜けるのが遅かった順に市場にあるカードを取っていくことができます。市場にあるカードは種類別に分けられていて、いずれかの種類をまとめて取るようにします。

手札はいつでも得点化できるのですが、手札は7枚以下しか持てないという制限がありますので、この制限に抵触するタイミングで得点化するケースが多いでしょう。得点化するには同種カード3枚を捨てて、そのうち1枚を得点カードとして手元に裏向きにして留めておけます。商人のカード(愛称:おっさん)は得点化するときワイルドカードとして使用できます。もしもおっさん3枚組を得点化する場合は5点扱いということになります。

規定ラウンドが終わったら、手札を出来るだけ高く得点化し、その時点で最も得点の高いプレイヤーの勝利になります。

・2人プレイについて

非公式2人用ルール(カバレロ考案)
使用するセットカード:2と4
ラウンド数:8

これ以外は通常ルールに従います。第8ラウンドが終わったら、ビザンツの市場の分配をして、最後に商品を売却して、その後、得点計算をします。最も得点の高いプレイヤーが勝利します。

・コンポーネント
全てカードです。

・カードのサイズ
(56×87mm):120枚

・他サイトさまの紹介記事
メビウスゲームズ
プレイスペース広島
Board Game Geek
play:game
Funagain Games
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週刊じゃむたん通信
ふうかのボードゲーム日記
海長とオビ湾のカジノロワイヤル
遊星からのフリーキック
[ 2010/07/02 20:35 ] ボードゲーム・カードゲームレビュー | TB(-) | CM(-)
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