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将軍

ボードゲーム・カードゲーム レビュー
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邦題:将軍
原題:Shogun
作者:Dirk Henn
メーカー:QUEEN GAMES
プレイ可能人数:3~5
年齢:12歳以上
所要時間:90~120分
形態:B
重さ:重い
要素:
戦略戦術■■■■
駆け引き■■■
幸運不運■■■

受賞歴:-


・原題の意味
征夷大将軍です。将軍は幕府のトップの職務で、このゲームの勝利者は天下を統一し長久の太平を開き、幕府を主導することになるでしょう。

・ゲーム内容の簡単な紹介
戦国時代の日本を舞台に天下統一を目指す陣取りゲームです。

ヴァレンシュタインのリメイクです。ヴァレンシュタインはドイツ30年戦争をテーマにしたゲームなのですが、テーマ・舞台ともに日本に変わっています。支配している領土の広さと内政の充実度が高いと勝利点に結びつきます。

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ボードは両面。こちらは素直な太陽の面。

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裏側の月の面。地方の分け方の違いが、太陽面と比べてあります。

このゲームでは、2ゲーム年をプレイしてゲーム終了になります。1ゲーム年は春、夏、秋、冬に分かれており、春と夏と秋は通常の行動をしますが、冬だけは年の終りの処理をします。

春・夏・秋では、各プレイヤーができる基本的なアクションが10種あります。
1.城の建築(費用3金)
2.神社の建築(費用2金)
3.能舞台の建築(費用1金)
4.年貢の徴収
5.税金の徴収
6.3金払って5個の軍隊を雇う
7.2金払って3個の軍隊を雇う
8.1金払って1個の軍隊を雇い、国内移動をする
9.移動攻撃A
10.移動攻撃B

この10種がプレイヤー個人のボードに描かれています。
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プレイヤーボード表面。通常のゲームの進行時はこちらの面を向けておきます。

そこに、自分が支配している国カードを置くようにします。このアクションの選択が独特です。多くのウォーゲームなら、

「○○国では徴税をしよう!」

という感じで命令を出すでしょう。しかし、このゲームではそれが逆になっています。アクションに対して国を割り当てるのです。つまり、

「徴税をするのは○○国だよ」

という感じでアクション・命令を出していくのです。

例えば、尾張の国カードを城の建築のマスに置いたとしたら、このアクションを実行するタイミングで費用を払い、城マーカーを尾張に置くようにします。

このアクションが実際に行われる順番は、10枚あるアクションカードを並べることで表します。

そして手番順とその順番に付属する「良い効果を発揮するスペシャルカード」を並べます。

それが済んだら、上述のアクションを割り振っていきます。割り振っていく時に注意しなければならないのは「1つのアクションには1カ国のみ」という制限です。

アクションを割り振るのは全プレイヤーが同時に行いますので、その点は待ち時間の短縮につながっているいい工夫だと思います。この割り振りの間に、自分の手番の順番も決めます。

順番は入札で決められるので欲しいアクションもしくは順番があるのなら高いオークションカードでビッドをすべきでしょう。オークションカードは裏面が国カードと同じで、10種のアクションのうち、したくない、もしくはできないアクションがある場合はオークションカードを国カードの代わりに置いてカモフラージュします。

手番の順番が早いと、「機先を制する」という意味があります。手番が遅いと、「相手の出方をじっくり見てから判断できる」という意味があります。

どちらにもそれなりにいい点があり、また順番とそれに伴う特殊能力(スペシャルカード)も重要でしょう。この特殊能力は5種類あり、

1.攻撃力が増す
2.防御力が増す
3.3金払う時に5個ではなく6個の軍隊を雇える
4.税収が上がる
5.年貢がとれる量が上がる

というようになっています。いずれもいい能力で、どれを取るかは状況に応じて考えましょう。

自国は建物を建てることにより内政に努め、軍事力で近隣を脅かし領土を獲得していきます。

この領土の獲得には戦争をしなければなりません。この戦争を解決するのが「塔」です。

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戦闘タワー。

塔の中に戦闘に参加する敵味方の駒を放り込みます。すると!塔の下から出てくる駒、出てこない駒に分かれます。出てきた駒で多い方が勝ち、少ない方が負けます。負けるときは単に負けるのではなく、負け陣営と同じ数の勝利陣営の駒をストックに戻します。つまり殺し合いをして死ぬわけです。ちょっと残酷ですが戦争ですからね、人が死ぬのは当然です。

「いい人間、りっぱな人間が、無意味に殺されていく。それが戦争であり、テロリズムであるんだ。戦争やテロの罪悪は結局そこにつきるんだよ、ユリアン」
ヤン・ウェンリーの言葉(銀河英雄伝説)

この塔は内部に部分的に仕切りがあり、この塔に入れると引っかかって出てこない場合があるのです。そういう場合もあるのですが、逆に、今まで引っかかっていた駒がはずみで出てくることもあります。

この塔による戦闘解決システムはとても秀逸で、運が悪く負けてしまった場合は塔の内部に自分の駒が多く引っかかっていることになるのです。そうなると、次以降の戦闘でそれらが出てくる可能性が高まります。このゲームにおける運は「定量」になっているのです。

厳密に定量になっているわけではないですが、このある種のいい加減さが程よい運の要素につながっていると思います。

冒頭に「支配している領土の広さ」と「内政充実度」が勝利点に結びつくと書きましたが、領土の広さに関しては、支配している国カードの枚数が得点になります。

内政充実は支配している領土内に建物を建てることで表されています。

このゲームの舞台になっている日本ですけど、本州と四国です。それがいくつかの地方に分かれています。建物は1件につき1点になります。そして地方ごとに見ていって、ある地方で最も多く城を建てているのなら3点のボーナスがあります。

ボーナスは、神社なら2点、能舞台なら1点という風になっています。建物の種別に見て一番多く建てていると得られます。

得点計算は冬に行います。冬にもしも食料が足りないと一揆がおこります。一揆軍が勝つとせっかく支配した領土が中立に戻ってしまうかもしれませんので注意しましょう。

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プレイヤーボード。裏面。軍隊をフリー配置する場合はこの面を活用する。

・2人プレイについて

将軍2人非公式ヴァリアント(カバレロ考案)

・原則的に3人用ルールに従ってプレイをします。

・東軍、西軍、中立軍に分かれて戦います。東軍は徳川、西軍は羽柴、中立軍は武田を使います。中立軍は、一揆軍とは意味が違うので、混同しないようにしましょう。

・中立軍の最初の国決め:補足シートにのっとって配置をします(プレイヤーAかBかCのいずれかを選択)。人間プレイヤーは補足シート通りでも良いし、自由配置でももちろんOK。

・中立軍も、プレイヤーボード、軍隊駒、大名カード、オークションカードを持ちます。但し、4の価値があるオークションカードは例外的に持ちません。中立軍の初期資金は18です。

・アクションカードの配置:中立軍の国カードのうち、軍隊駒が3個以上置かれている国カードを裏向きにし混ぜ、ランダムに「移動攻撃A」と「移動攻撃B」に1枚ずつ置きます。そして、まだ置かれていない中立軍の国カードを裏向きにしてよく混ぜ、「食料を得る」と「集金」に1枚ずつ置きます。その後、中立軍のオークションカードとまだ置かれていない国カードを裏向きにしてよく混ぜ裏向きのまま1枚ずつ、「城」、「神社」、「能舞台」、「軍隊5コマ」、「軍隊3コマ」、「オークションスペース」に置きます。「軍隊コマ1個と移動」にはカードは置きません。

・もしも、中立軍の軍隊駒が3個以上ある国が1つだけの場合は、ランダムにひいた国カード1枚と3個以上いる国カードを混ぜて「移動攻撃A」と「移動攻撃B」に置くようにします。この場合は、軍隊駒が3個未満の国が移動攻撃の指示になる可能性がありますが、この命令はキャンセルされます。つまり、中立軍は3個以上の軍隊がいる国でなければ移動攻撃をしないのです。

・もしも中立軍の軍隊駒が3個以上ある国が1つもない場合は、アクションカードの配置時に移動攻撃の欄には国カードを全く置かないようにします。

・手番順の決定:中立軍の手番は原則的に可能な限り早くなるものを選ぶようにします。選択にあたってはスペシャルカードの内容には左右されません。しかしスペシャルカードの恩恵にはあずかります。

・アクションの実行:手番順がより早い人間プレイヤーが、中立軍の移動攻撃Aを操作し、遅い人間プレイヤーが移動攻撃Bを操作します。この中立軍の操作は、自軍の都合の良いように動かしましょう。お金が足りない、すでに建物スペースが埋まっているなどで建物の建設ができない、あるいはお金不足で軍隊が雇えない場合はそのアクションはキャンセルになります。戦争の結果、中立軍の支配国が奪われた場合は該当国の国カードを奪ったプレイヤーに渡します。ただし、表向きになっている場合です。アクションの実行を進めていくうちに該当国がめくれたらその時点で渡すようにします。仮に該当国が置かれていなくてもアクションの実行が終わったら渡します。

・得点計算時は中立軍の得点も計算します。冬の時の一揆に関して、中立軍は例外的にどんなに食料が足りなくても、一揆が起こりません。


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2人プレイ時序盤。2人プレイの場合はダミープレイヤーを使います。

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1年経過…。

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2年経過…。これがゲーム終了時の盤面です。この後、備中で一揆がおこり、備中の支配権を失ってしまうのだ。あらら…。

・コンポーネント
ボックスに描かれている男性の髪形ですけど、戦国時代の日本と違う感じですよね。サムライほどではないですが、少し勘違いがあるように思いますが、かなり真面目に取り組んでいるのが伝わってくるコンポーネントです。

圧巻なのは塔ですね。これが無いと将軍じゃないでしょう!軍隊駒は木製立方体でいい意味でドイツゲームらしいです。

ボードは両面になっており、地方の区分に違いがあるみたいです。

・カードのサイズ
(44×66mm):110枚



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[ 2011/06/26 03:13 ] ボードゲーム・カードゲームレビュー | TB(-) | CM(-)
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