ボードゲーム・カードゲーム レビュー

邦題:
エル・カバレロ原題:
El Caballero作者:
Wolfgang Kramer & Richard Ulrichメーカー:
HANS IM GLUECKプレイ可能人数:
2~4年齢:
10歳以上 所要時間:
90分 形態:
O重さ:
重い要素:
戦略戦術■■■■■
駆け引き■■■
幸運不運■■受賞歴:
1999年ドイツゲーム大賞ノミネート
・原題の意味「騎士」あるいは「紳士」という意味です。スペイン語です。
・ゲーム内容の簡単な紹介エル・カバレロは、名作エル・グランデの世界観を引き継いだゲームで、そういう意味では、エル・グランデの姉妹ゲームと言えます。もちろん作者もクラマー&ウルリッヒで同一作者です。
土地タイルを置いていって、地図をどんどん作っていって、そこに騎士を派遣して大地を支配するゲームです。エル・グランデと同様に数回ある得点決算を経て最終的に勝利点の最も高いプレイヤーが勝利します。
エル・グランデと共通する点もあります。それはパワーカードの順番決めと騎士の登場です。パワーカードで高い数値のカードは早い手番を得ることができますが、呼び寄せる騎士の数が少ないです。逆にパワーカードの数値が低いカードは順番は遅くなるものの、たくさん騎士を呼べます。
騎士を呼ぶことは重要なことで、そもそも大地を支配するパワーの源泉が騎士です。
このゲームでは、まず、パワーカードを時計回りに1枚ずつ出すことで、順番が決まります。この順番に従って、手順を行っていきます。
手番では、いろいろできることがあって、これがこのゲームを難しくしています。
まず、土地タイルを置きます。これは必須の行動です。

1枚のタイルから始まる。ここからタイルを連ねていきます。
このタイルは、テーブル上に5枚出ていて、早いもの順に選んで取れます。
この辺はエル・グランデのアクションカードの取り方と似ています。
このタイル置きが、エントデッカーやカルカソンヌみたいな地図作成系のゲームと同じような感じですが、タイルの取り方と騎士の存在が、グッと戦略性を高めています。
騎士も実は、土地タイルと同じような見た目をしていて、土地タイルのすぐ隣に置いていきます(一手番に0~2枚)。
この様にして、すぐ隣に置いている土地のみに対して、影響力を及ぼします。
影響力が高ければ、その土地を支配する可能性が高まります。
このゲームのちょっと面白いルールは、「騎士カードは陸に二つ以上の方向から隣接されると撤退しちゃう(例外:各プレイヤーにつき、1個しかない大公駒の置かれた騎士カード)」というルールです。
このルールを忘れたりすると、せっかく投入した騎士が台無しになったり、その騎士が支配していた土地から締め出されかねないのです。
逆に言うと、このルールを活用して、相手のジャマな騎士を、どかすことができます。
他に、城を置いたり、船を置いたりもできます。また、上級ルールでは、領主マーカーや大公も登場します。

2人プレイの様子。

3人プレイの様子。
・コンポーネント土地タイル(正方形)がたくさんあります。
また、騎士タイルもあるのですが、これは土地タイルの隣に配置するようにして使用します。
どっちのタイルも同じ大きさです。騎士タイルには辺の部分に何人の騎士がいるかを示す数字が書いてあります。これを回転させたり、裏返したりすることで、1~8人の騎士を表示します。上級ルールで登場する大公駒は木製キューブです。
このゲームの「欠点」だと私が思う点があって、それは得点の記録方法です。エル・グランデやマンハッタンにはボード上に得点トラックがあったんですが、このゲームにはボードが無いです。そこで、付属のメモ帳に点を書いて記録しろ、ということになっています。そういうのって、私は好きじゃないんですよね。好きじゃないので、自分の持っているチップを使って、私は点を記録するようにしています。
この欠点をうまく解消したゲームはカルカソンヌだと思います。
あと、もうひとつ、欠点があって、それは箱の大きさです。中身の量と比べて箱が大きすぎです!収納のことを考えると、もっと、ずっと小さい箱のほうがいいと思います。
・カードのサイズ(44×66.5mm):40枚
・他サイトさまの紹介記事Funagain GamesBoard Game Geekplay:gameNagoya EJFTable Games in the World
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