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サンマルコ

ボードゲーム・カードゲーム レビュー
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邦題:サンマルコ
原題:San Marco
作者:Alan R.Moon & Aaron Weissblum
メーカー:Ravensburger
プレイ可能人数:3~4
年齢:10~99歳
所要時間:75分
形態:B
重さ:ほどほど
要素:
戦略戦術■■■■■
駆け引き■■■
幸運不運■■

受賞歴:
2001年ドイツゲーム大賞ノミネート
2001年ドイツゲーム賞7位



・原題の意味
「SanMarco」の意味ですが、ベネツィアの守護聖人の名前です。ベネツィア観光の目玉の1つにサンマルコ広場という場所もあります。箱の表面に、描かれている聖書を抱く有翼獅子ですが、これはベネツィアのシンボルマークです。参照

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ボードを広げてみたところです。とてもカラフルでワクワクさせられます。

・ゲーム内容の簡単な紹介
ベネツィアの貴族となり、権謀術数を駆使してベネツィアに覇を唱える陣取りゲームです。
私がこのゲームを初めてやったときの印象は
「軽いエル・グランデだな」
でした。

ちょっとエル・グランデと似ている部分があります。似ていると思われる部分を列挙してみましょう。
・陣取りである
・領土を取る方法が、立方体の駒を置くことによる
・領土に駒を置いている場合、1位でなくても(2位でも)点が入る
・カードによって特殊な利益を得る
・得点が勝利条件である

しかし、もちろん、サンマルコの独自性というのもやはりあります。エル・グランデと比較してみましょう。
・舞台が違う(ベネツィアとスペインじゃね)
・プレイヤーの順番の決定方法が全く違う
・領土を取るのに用いる立方体の駒の配置方法が全く違う
・特殊カードの配布方法が全く違う

という訳で、エル・グランデと似ているなと感じさせる部分もないわけではないが、当然ながら、全く異なる特徴を持っています。
**********

プレイヤーは、「分配者」と「決定者」になります。分配者がカードを分け、決定者が先にカードを決めて取り、残ったカードを分配者自身が受け取るようにします。
配られるカードには次のようなものがあります。

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エリアカード
最も基本となるカードです。このカードにより、自分の手下の貴族駒をボードに置けます。エリアと対応した場所と、自分の橋で隣接してるエリアに置けます。

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特殊アクションカード。左上:裏切りカード。上中:橋カード。右上:ドージェカード。
左下:追放カード。右下のライオンのカードはカードの裏面です。

裏切りカード
他人の貴族駒を自分の貴族駒の置きかえられるカードです。

橋カード
自分の橋駒を置くためのカードです。橋は貴族の配置の融通やドージェの移動に役立ちます。

ドージェカード
「ドージェ」はベネツィア共和国の元首です。エライ人なんですね。ドージェが来ると、そのエリアでは得点計算をやります。得点が入る機会は原則的に、このドージェによる得点とゲーム終了時の決算しかないです。

追放カード
ベネツィアに置かれている貴族を盤外に追放するカードです。このカードを使うとき、サイコロを振ります。出目分だけ、追放パワーがあり、下手をすると自分の手下まで追放されかねない威力があります。

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リミットカード
このゲームで登場するほとんどのカードは良い効果を発揮するカードです。しかし、このリミットカードは例外的に悪い働きをします。他のカードが効果を発揮すると捨て札になるのに対してリミットカードは手元にとどまり続けます。リミットカードには数字が書かれており、その数値を累計していくのです。もしも累計が10以上になると「フェイズ」が終わるきっかけになります。リミットの数値が低い人はボーナスの得点を貰えますし、さらに追放アクション(サイコロ振り)の権利を得るのです。
一番右のライオンのカードはカードの裏面です。

エル・グランデやボクシング(注:格闘技です)は「ラウンド」と呼ばれる単位でゲームが進行します。そういう風に単位の名前を統一してくれればややこしくないように感じるのですが、サンマルコの場合は「フェイズ」という単位でゲームが進行します。

複数枚のカード(プレイ人数により異なる)を分配者が分配して、決定者が分配されたカードの組のうち好きなものを取り、そのタイミングで取得したカードのアクションを行い、その後、分配者が残ったカードの組を取り、そのアクションを行う…。ということを繰り返します。

リミットカードにより1つのフェイズが終了になります。3フェイズが終わったら最後の決算をしてゲームが終わります。ゲーム終了時にもっとも勝利点の高い人の勝利です。

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3人プレイ時の様子。

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・2人プレイについて
2人用非公式ルール(カバレロ考案)
このゲームは、箱、説明書を見てみると3・4人用としっかりと書かれています。しかし、その気になれば2人でもかなり楽しくプレイできます。
メビウス訳の説明書を見ますと、1~8ページ(つまりほとんど)に4人プレイ用の説明が書いてあります。
ここでは、2人プレイの際、4人用ルールと異なる点のみを記載したいと思います。
準備
2人プレイの場合、橋は8つしか使わないので、残りは箱に戻しておきます。
各プレイヤーは最初に橋を3つ受け取り、交互に配置していきます。
役割の決定
適当な方法で分配者、決定者を決めます。分配者、決定者は交互に行います。
カードの分配
分配者はアクションカードを5枚、リミットカードを3枚引きます。そのあとで、これら8枚のカードを2つのセットに分けて提示します。それぞれの組には、少なくとも1枚はカードはなければなりません。提示するカードは、例えば、4枚ずつとか、5枚と3枚とか、6枚と2枚とか、もしくは7枚と1枚のいずれかとなります。
カードの選択と実行
ここで決定者の順番となります。決定者は、両方のセットを見て、どちらか1つを選んで取ります。もし、セットの中にリミットカードがあれば、それを決定者の前に表向きにして置いておき、そうして、アクションカードの方を任意の順番で、実行していきます。そうして決定者の手番は終了します。その後、分配者の手番となります。分配者は、残った方のセットを取り、リミットカードを分配者の前に表向きにしておき、任意の順番で、アクションカードを実行します。
得点計算
エリアに書いてある数字は、そこでどれだけの名声ポイントが獲得できるかを示しています。大きい方の数字は、そのエリアに最も多くの貴族駒を、置いているプレイヤーに与えられるポイントを表わしています。小さい方の数字は、2人プレイの場合は、ゲームに関係はありません。貴族駒を置いている数が2位のプレイヤーには名声ポイントは全く入りません。全プレイヤーの貴族駒の数が等しい場合も、どちらのプレイヤーにも名声ポイントは入りません。
フェイズの終了
1人、もしくは2人のプレイヤーのリミットポイントが10ポイント以上になっていたら、そのラウンドでフェイズは終了します。

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2人プレイ時の初期配置を終えたところです。これからどうなるでしょう??

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ゲーム終了時の盤面。今回は黄色の圧倒的勝利でした。

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・コンポーネント
非常に派手な印象です。
特に橋です。これはプラスチック製で、白い色をしています。カナルグランデ(ベネツィアを代表する運河)を始めとする各エリアを隔てる運河にかけるのですがこれの作りが細かくて立派です。
また、ボードの色彩も非常に鮮やかです。ベネツィア総督(ドージェ)駒、貴族駒、名声ポイント駒、サイコロは木製で暖かみを感じさせます。
また、カードがよく、イラストだけで意味がわかり、日本語化する必要が全くなく、その点は素晴らしいです。

各エリアですけど、ベネツィアの地名なんでしょうね。イタリア語っぽく読めると良いと思ったので、読み方をちょっと検索して調べてみました。

Cannaregio(カンナレージョ)
Santa Croce(サンタ・クローチェ)
San Polo(サン・ポーロ)
Dorsoduro(ドルソドゥーロ)
San Marco(サン・マルコ)
Castello(カステッロ)

・カードのサイズ
(43×67mm):90枚

・BGM
ベートーベンの月光はどうでしょう。


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プレイスペース広島
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Board Game Geek
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[ 2010/07/08 23:06 ] ボードゲーム・カードゲームレビュー | TB(-) | CM(-)
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