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ナポレオン・SHCC-Jルール(トランプでできるトリックテイキングゲーム)

トリックテイキングゲームには、いろいろあります。「七つの印」、「スティッヒルン」などがドイツゲームの中ではよく知られていますが、トリックテイキングゲームをトランプで楽しむ場合は、このナポレオンがかなり面白いです。ナポレオンにはいろいろな流儀があり、ヴァリアントが多いのですが、ここでは私たちが普段よく楽しむルール(SHCC-Jルール)をご紹介いたします。

「SHCC-J」とは、「静岡県立清水東高等学校化学部伝承-ジャック監修」という意味です。ジャック氏は清水東高校化学部OBで、その部活に口頭伝承されてきたナポレオンのバリアントの一つ(SHCC- J)をボードゲームランド管理人に教えてくれました。このバリアントは完成度が高く、数多くのプレイに耐える充分な面白さを持ったものと思います。しかし、残念なことに今日まで、「文章」という形では伝わってなかったのです。しかし、この度、このゲームを埋もれさせておくのは惜しいと思い、ジャック氏監修の下、この様な形で、記述いたしました。ぜひ、このページ掲載のルールを読んでみて、実際にプレイしてみて欲しいと思います。




ゲームの目的
各スート(※)のA、K、Q、J、10を絵札と呼びます。絵札は全部で20枚あります。絵札を出来るだけたくさん取ることがプレイの目的になります。

(※)スートとは、スペード、ハート、ダイヤ、クラブという4種のトランプのマークのこと




プレイヤー人数
3人~7人(5人がベスト)。




使用するカード
5人プレイ時:通常の52枚のトランプにジョーカーを1枚加えます。

3人・4人・6人プレイ時:通常の52枚のトランプ+ジョーカーの53枚から、d.gif3とc.gif3の2枚を抜きます。

7人プレイ時:通常の52枚のトランプ+ジョーカーの53枚からc.gif3を1枚抜きます。

(この様な使用枚数調整は、ウィドーを3枚にするためです)。




カードの強さ
カードの強さは次のとおりです。

【1番強い】 最も強いのはs.gifAです。これをオールマイティーと呼びます。

【2番目】 次に強いのは切札(スペード、ハート、ダイヤ、クラブのうち、最も強いというように決められているのが切り札です)のJです。これを正ジャックと呼びます。

【3番目】 次は切札と同じ色のJです(たとえは切札がs.gifAならばc.gifJです)。これを裏ジャックまたは副ジャックと呼びます。

【4番目】 次はリード(トリックで一番最初に出すこと)で使用されたジョーカーです。

【5番目】 次はセイムツーが成立した時の切り札の2です。

【6番目】 続いて切札です。

切り札の中での強さの序列は次の通りです。
(強い)A>K>Q>10>9>8>7>6>5>4>3>セイムツー不成立の2(弱い)

【7番目】 切札以外の各スートです。

強さの序列は次の通りです。
(強い)A>K>Q>10>9>8>7>6>5>4>3>セイムツー不成立の2(弱い)

【最弱】 フォローで使われたジョーカーと切り札でもリードでもないスートのカードです。




ディール
最初のディーラーは任意の方法で決めます。次回からは、ディーラーは時計回りに交代します。
プレイヤーが4人の場合は、各プレイヤーに1枚ずつ12枚配り、残り3枚はテーブル中央に裏返しにおきます。
これをウィドーと呼びます。
3人の場合は16枚ずつ、5人の場合は10枚ずつ、6人の場合は8枚ずつ、7人の場合は7枚ずつ配ります。
いずれの場合もウィドーは3枚となります。




ビッド(ナポレオン役の決定の入札)
ディールが終わると、誰が「ナポレオン」になるかを決めるために、ビッドを行います。
各プレイヤーは自分の手札を見て、切札をどのスートにすれば、20枚の絵札(各スートのA、K、Q、J、10)のうち何枚取れるかを予測してビッドします。
(この場合の予測は自分と自分が指名したパートナー(副官)の2人で何枚取れるかという予測です)。
ビッドできる最低の枚数が決まっています。3人プレイ時:14枚、4人プレイ時:13枚、5人プレイ時:12枚、6人プレイ時:12枚、7人プレイ時:11枚です。
ビッドはディーラーの左隣から時計回りに1人ずつ行います。ビッドは切札のスートと予測した枚数を宣言します。例えば「切り札はスペードで、12枚」というように言います。次のプレイヤーからはそれよりも強いビッドしか行えません。強いビッドとは枚数の多いビッドです。あるいは同じ枚数でも強いスートならば言ってもかまいません。スートの強さは強い順に、スペード、ハート、ダイヤ、クラブ(※)です。ビッドしたくないときにはパスを宣言します。一度パスをしても再びビッドに参加することもできます。ただし、ビッドしたあとに他のプレイヤー全員が続けてパスをすると、ビッドは終了します。

最後にビッドしたプレイヤーがナポレオンになります。

なお、誰もビッドしなかった場合には流れとなります。
続けて、同じディーラーがディールをやり直します。
このやり直しのディールでは、前回のナポレオンからビッドを行い時計回りで、ビッドしていきます。
もし誰もビッドをしなかった場合は、前回のナポレオンの右隣のプレイヤーが今回のナポレオンになります。

(※)トランプのスートは、スペード・ハート・ダイヤ・クラブの4種類があります。これらには、スペード=貴族、ハート=僧侶、ダイヤ=商人、クラブ=農民という意味があります。これらは中世ヨーロッパの人の階級であり、階級の強さがスートの強さに関連付けられています。こういう風に、理屈っぽく覚えるのも一つの方法ですが、スペード・ハート・ダイヤ・クラブの頭文字をとって「スハダクラブ(素肌クラブ??)と覚える方法もあります。




副官指名
ナポレオンはカードを1枚指定して、それを手札に持っているプレイヤーを副官に指定します。例えば「s.gifAを持っている人を副官に指定します」というように言います。
この場合s.gifAを持っているプレイヤーが副官になります。
指定するのはどのカードでもかまいません。
副官に指定されたプレイヤーは、そのカードをプレイするまで、自分が副官であることを公表することは禁じられます。
もしも、ナポレオンが指定したカードを、誰も持っていない場合(ナポレオンが指定したカードがウィドーの中にある場合などが考えられます)、ナポレオンの「独裁」ということになります。
この独裁という状況は、ナポレオン以外は全て連合軍ということになり、一般的にはナポレオンに不利な状況です。




カードをウィドーと交換する
ナポレオンはウィドーのカード(配り残りのカード)を手札に加えて、同じ枚数だけ(3枚)のカードを裏向きに捨て札します。
絵札や切り札のスートのカードを捨て札することもできますが、戦術的に考えると多くの場合、絵札や切り札のカードを捨てるのは得策ではないです。




プレイ
ナポレオンが最初のリード(トリックで最初にカードを1枚出すこと)を行います。
プレイは時計回りの順に行います。基本的には、通常のトリックテイキングゲームのルールに従ってプレイします。
つまり:

・リードされたスートのカードが手札にあれば、そのスートのカードを出します。
・リードされたスートのカードが手札に1枚も無ければ、どのカードを出しても構いません。
なお、s.gifAや裏ジャックは強いカードですが切札のスートに属するわけではありません。本来のマークのスートに属します。 

トリックに勝つプレイヤーは次のとおりです:
s.gifA、正ジャック、裏ジャック、切札のいずれかが出ている場合はその中の最も強いカードを出したプレイヤー
・それ以外の場合は、リードされたスートの中で最も強いカードを出したプレイヤー

勝ったプレイヤーが次のリードを行ないます。




以下のような特別なルールもあります:

第1トリックの例外規定
第1巡目には、s.gifA、正ジャック、裏ジャックは、普通のAやJの強さになります。

オールマイティー
s.gifAはスペード請求には従わなくてはならないが、他のスート指定時に該当するカードが有っても、いつでも出すことができます。s.gifAは第1トリックでも出せますが、カードの強さは普通のAとして扱います。

ジョーカー
フォローの場合(他のプレイヤーがリードしたときに使う場合)、リードしたスートに関係なく、いつでも使うことができます。しかし最も弱いカードとなります。
リードの場合は切札請求となります。つまり他のプレイヤーは切札を持っていれば出さなければなりません。この場合ジョーカーが最も強いカードとなります。ただし、切札をもっていなくてs.gifAまたは正ジャックまたは裏ジャックを出したプレイヤーがいたら、そのプレイヤーの勝ちになります。最初のリード(第1トリック)をジョーカーで行うことはできません。第1トリックで、ジョーカーをフォローで使用することは可能ですが、強さは最も弱いカードということになります。

セイムツー
プレイされたカードがすべて同じスートだった場合には2が最も強いカードになります。ただし、s.gifA、正ジャック、裏ジャック、リードに使用されたジョーカーのいずれかが出ていた場合には、それらのカードには負けます。フォローでジョーカーがプレイされてもセイムツーは成立します。最初のトリック(第1トリック)だけはセイムツーのルールが適用されません。

ジョーカー請求
s.gif3をリードするとジョーカーを持っているプレイヤーに対して、ジョーカーを出すように請求できます。ただし、第1トリックではs.gif3でジョーカー請求は出来ません。

カードを裏向きにしてプレイする
フォローでカードをプレイする時に、切り札、s.gifA、正ジャック、裏ジャック、ジョーカーは裏向きでプレイできます
(ジョーカー以外は、リードされたスートのカードが手札にあれば、そのスートのカードを出さねばならないというルールに注意すること)。
ただし、第1トリックでは裏向きで出せません。
裏向きにプレイすることで、カードの強さは変わりません。
裏向きにプレイされたカードは、全プレイヤーのカードが出揃った段階で表向きにされます。
ただし、切り札請求時はs.gifA、正ジャック、裏ジャック、ジョーカーのみが裏向きでプレイできます。通常の切り札は、裏向きにできません。




勝敗
プレイが終わって、ナポレオンと副官の取った絵札をあわせて、ビッドした枚数かそれ以上の枚数ならばこの2人のプレイヤーは勝ちになり、他のプレイヤー(連合軍)は負けになります。
ビッドした枚数の絵札を取れない場合にはナポレオンと副官の負けになり、連合軍の勝ちとなります。

何回かディールを行った場合、勝ち数の最も多いプレイヤーがゲームの勝者となります。
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[ 2011/02/18 20:01 ] その他ゲーム情報 ルール関連 | TB(-) | CM(-)
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